泣き虫彼氏と強がり彼女。【上】
休日には
蓮唯が二階に駆け上がって二時間が経った今。
リビングでは麗都が頭を抱えていた。
「くそっ…!」
(俺だって諦めてなんて欲しくねぇよ…
だけど蓮唯には…苦労してもらいたくねぇ…)
「どうすればいいんだよ…っ」
麗都は隠しきれないイライラを沈めようと
家を出た。
〝バタンッ〝
麗都が出て行った音を静かに聞く蓮唯。
(私はどうすれば…)
「っ…うっ…」
こみ上げる悲しさと何もできない悔しさで
涙が再び蓮唯の枕を濡らす。
何度も何度麗都の〝諦めろ〝
そんな言葉が蓮唯の耳を壊していった。
初めて優と気持ちが通じ合った日は最悪の日となったのだ。
リビングでは麗都が頭を抱えていた。
「くそっ…!」
(俺だって諦めてなんて欲しくねぇよ…
だけど蓮唯には…苦労してもらいたくねぇ…)
「どうすればいいんだよ…っ」
麗都は隠しきれないイライラを沈めようと
家を出た。
〝バタンッ〝
麗都が出て行った音を静かに聞く蓮唯。
(私はどうすれば…)
「っ…うっ…」
こみ上げる悲しさと何もできない悔しさで
涙が再び蓮唯の枕を濡らす。
何度も何度麗都の〝諦めろ〝
そんな言葉が蓮唯の耳を壊していった。
初めて優と気持ちが通じ合った日は最悪の日となったのだ。