泣き虫彼氏と強がり彼女。【上】
「ここなら、大丈夫だろ?」

優はそういい蓮唯を座れせ、自動販売機を探した。

「はい。」

「ありがと…。」

蓮唯は優が買ってきた温かいレモンティーを受け取り一息付いた。

「…で?どうしたんだ?」

「何が?」

蓮唯は笑う。

「何がって…。あからさまに元気ねぇだろ…」

「そうかな?」

蓮唯はもらったレモンティーを一口飲む。

「…あのね…。僕、小さい時蓮唯とあってんだよ?」

「はい?」

「僕、京都に本家があるんだけど…。」

「きょ、京都…?」

「うん。本家に蓮唯が遊びに来たとき僕と初めて会った。」

優は懐かしそうに言った。

「うそぉ…でも、麗都は…」

「麗都さんがなんて言ったのか知らないけど…。

あってたぞ。」

「ていうか、僕か俺で統一してくれない?

なんか聞きづらいよ?」

蓮唯は話をすり替えた。

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