泣き虫彼氏と強がり彼女。【上】
「な…なに言って…」

「俺、お前にキスしたことしかないし。

なんか勃たねぇんだもん。」

優はそういった。

「ぃ…」

「なに?」

優は冷たく言う。

「最低っ!!」

蓮唯はそういい優の家を飛び出した。

(優があんな人だったなんて…)

「あ、蓮唯!!」

家を出ていく蓮唯を追いかけ呼び止める優。

「ごめん…。」

「えっ…」

蓮唯は少し期待していた。

冗談だって笑ってくれるんじゃないか…。

そう思っていた。

「今のは冗談だよ。

少しやりすぎた…。ごめん。」

「優…」

蓮唯は一歩前に踏み出す。

「…なーんて!

なになに?俺にはお前だけだよ。なんて言われたかった?

ごめんね!!期待裏切っちゃった!

でもいいか。もう彼女じゃないしね。」

そういい優は蓮唯の目の前で蓮唯の連絡先を消した。

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