もう絶対に君を離さない!!
春斗は慌てて駆け寄り、病院の救急センターに連絡して直ぐに二人を収容する。

二人とも意識がなく出血が多い。頼む助かってくれ!!

緊急処置を開始する。

和也の眼が微かに動く。意識がもどったのか?

「和也!!和也!!」必死に呼びかける。

「兄さん・・・実緒を・・・頼む・・・。」

「喋るな!!絶対に助けるから!!頑張れ!!」

「俺は・・・もう・・無理・・・だよ。」

「諦めるな!!しっかりするんだ!!」

「俺の分も・・・幸せ・・・に」

「和也!!おい!!」

「先生、心肺停止です!!脳波も・・・。」

「すまない・・・。後を頼む」

和也の処置室を出ると、実緒のところへ向かう。

「実緒の容態は?」

「とりあえず、バイタルは安定してます。ただ・・頭を強くうっているのでいつ意識がもどるかはわかりません」

「分かった。お疲れ様。ありがとう。後はおれがいるから」

「わかりました。失礼します。」
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