もう絶対に君を離さない!!
 んっ・・・。頭がクラクラする。ここはどこだろう・・・。

隣のベットに誰かいる・・・。春兄?!

どうして、こんなところで寝てるのかな・・・。

確か・・・和也が・・・それから春兄にギュって抱きしめられて眠たくなって・・・。

そうだ!!私、和也のところに行かなくちゃ・・。ずっと側にいてあげるんだもん。

一人ぼっちは・・さみしいから。

でも、どこにいるのかなー。探さなくちゃ!!

静かだなー。いま何時ぐらいなんだろう?

あっ!!看護師さんだ。隠れなくちゃ・・。

「ねーねー。和也先生って事故で亡くなったんですってねー」

「イケメンだし優しいし、私密かに狙ってたのになー残念」

「そういえばさー。今、霊安室にいるんだよねーちょっと行ってみない?」

「ダメよ!!勤務中でしょう。それにあそこはちょっと気味が悪いし・・。」

良かった。和也のいるところが分かっって。急がなくちゃ・・・。

・・・・・・・・・・・。

確かこの辺にあったと思うんだけどなー・・・。

あっここだ。

なんか寒いなー。まるで冷蔵庫の中みたいだな。

和也がいた。フフ。もう離れないからねー。ずっと一緒だよ。

和也ー私も何だか眠くなってきちゃったみたい・・・。

この部屋の中はとっても寒かったけど、私の心の中は暖かくて幸せな気持ちでいっぱいだった。
< 20 / 90 >

この作品をシェア

pagetop