もう絶対に君を離さない!!
「先生、春斗先生!!すみません、起きてください!!」

「んっ・・どうした、何かあったのか?」

あくびをしながら、背伸びをする。

「ごめんなさいっ!!ナースコールが鳴ったので、そっちへ行っている間に、実緒ちゃんがいなくなっていて、
いま、院内を探し回っているのですが見当たらなくて・・。先生なにかあったらどうしましょう。

俺は一気に眠気が吹っ飛んだ。

山本さんは、泣きながらすいませんと何度も頭を下げた。

「とにかく、皆で手分けして探そう。それから悪いけど処置室を使えるようにしておいてくれ。」

と指示を出し、慌てて病室を出た。

実緒どこへ行ったんだ・・・。無事でいてくれ!

俺が、絶対に見つけ出してやる!。

時間だけがどんどん過ぎていく・・。

どこだ!考えるんだ・・・。

そうだ!!和也のところか?!だとしたら霊安室にいるはずだ。

まずいな・・・・。

走りながら山本さんにPHSで連絡する。

「処置室の準備は出来たか?なら1つ頼みがある。輸液を人肌に温めておいてくれ。」
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