もう絶対に君を離さない!!
俺の感が正しければきっとここにいるはずだ。

扉を開けて電気を付ける。

そこには、和也の遺体に覆いかぶさるようにしている実緒がいた。

この部屋は遺体の腐敗を防ぐため、室温が0度近くになるようにしてあるはずだ。

すぐに駆け寄り、手を伸ばす。

「実緒!!実緒!!大丈夫か!しっかりするんだ!!」

なんて冷たい体なんだ。何時からここにいたんだ。

意識はなく、脈も微かにふれる程度だ。

俺は着ていた白衣を脱ぐと、実緒のからだをくるみ、処置室へと急いだ。
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