もう絶対に君を離さない!!
俺はカンファレンスルームをでると、エレベーターに乗る。

最上階で降りると、ナースセンターから呼び止められた。

「春斗先生・・。実緒ちゃん今眠ってますから、静かにしてくださいね。」

「それから、咳がよく出ていて気になったものですから・・・。」

「本人には、大丈夫だから先生に言わないでって口止めされたんですけど・・・。」

そんなことしても、すぐにバレるのに・・・。

「分かった。ありがとう。」

「それから、原先生に手が空いたら来てもらうように連絡しておいてくれ。」

カードキーをさし、静かに中に入ると寝ている実緒に近づき、そっと聴診器をあててみる。

やっぱり、雑音が聞こえてくる。

机の上には、今朝渡しておいたヨーグルトがちゃんと食べられていた。

俺は自分のPCに電源を入れると、カルテの整理を始めた。

実緒が起きているときは、なるべく一緒にいてやりたいから、さっさと仕事を片付けよう。

しかし、医局の仕事がここで出来るのはいいな。

父さんに、感謝だな。
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