もう絶対に君を離さない!!
「まずは、写真から撮ろうね。」

「はい。深呼吸してー。吐いてー。止めてー。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「次に、血液検査ねー。」

すると、実緒はベッドから起き上がり逃げようとする。

「春斗先生つかまえて!しっかりと抱いてあげててね。」

俺は、原先生の指示に従う。

「そっそれは、だめー!!お願いだからー!!」

実緒は急に暴れだすが、かなうはずないだろう・・・。

慣れた手つきで、何事もなかったかのように採血をすませると、そのまま点滴をつないだ。

「えー!!なんで点滴もつけてるのー。春兄と二人がかりなんてズルいよー。」

必死になって、原先生に抗議する。

「だって実緒ちゃん。ご飯ちゃんと食べれてないでしょう。ねえ、春斗先生?」

「そうですね。今朝は寝ながら咳もしていましたし・・・・。」

さすがの実緒もおとなしくなった。

「検査の結果が出たら、また来るね。春斗先生、後はお願いします。」

原先生は、そう言うと病室から出て行った。

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