もう絶対に君を離さない!!
「はぁー。退屈だな・・・。こういう時はいつも、和也がいてくれたのにな・・・。」

「ねー春兄ー。今の和也はどこで、何してるの?確か大学は医学部だったよねー。」

ついに、この質問が出てきたか・・・・。

俺は、覚悟を決めると実緒の枕元のいすに座り答えた。

「和也は無事に医学部を卒業して、アメリカにある提携病院にいるよ。」

実緒は驚きながらも・・・・。

「そうなんだ・・・。だから、私の新しい記憶の中にはいなかったんだね・・・。」

「ずーっと一緒にいてくれるって、約束してたのになー。」

今にも、泣き出しそうな顔をしていた。

「俺じゃダメか。和也の代わりにずっとそばに居るから、絶対に守るから!!」

実緒を強く抱きしめた。

「春兄ー。くっ苦しいよー。」

「それに、なんか大げさだよ。まるで和也とは、もう会えないみたいじゃん!!」

その言葉に俺は息を詰まらせた。

何も答えることができなかったのだ。
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