もう絶対に君を離さない!!
中に戻ろうとすると佐藤さんに呼び止められた。

「春斗先生、お昼まだですよね。これどうぞ・・。」

「いつも、ありがとう。」お礼を言って受け取る。

「それから、実緒ちゃんのぜりーもお願いします。」

一緒に受け取り、中へ戻った。

「実緒、ぜりー食べようか。」

体を少し起こそうとすると・・。

「春兄だって、まだなんでしょう!先に食べていいよ。」

俺は、素早く食べ終わる。職業柄いつ呼ばれるか分からないので早食いは得意なのだ。

「今度は実緒の番だよ。」からだを起こして、ぜりーとスプーンを渡す。

「やだ、春兄が食べさせてくれなくちゃ食べない。」

俺は仕方なく、口元にぜりーを運ぶ。

実緒は嬉しそうに、パクリと食べた。

そして、1個完食した。

お代わりを進めたが、後のお楽しみにとっておくから、また食べさせてね。と笑いながら答えた。

このまま、回復してくれるといいんだけどなー・・・。

「実緒ちゃん、検温に来たよー。」

「えー。いずみちゃん、もう30分たったの?」

「そうだよー。はい。体温計」

・・・・・・・・・・・・・・・。

アラーム音が聞こえてきた。

「さあ、何度かなー・・・。37.8度だね。水枕交換しておくね。」

「いずみちゃん。ありがとー」

いまのところは、大丈夫そうだな・・・。

自分のPCに向かって、溜まっていた仕事を進めることにした。


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