もう絶対に君を離さない!!
俺がPCに向かって仕事をしている間、規則正しく30分ごとに佐藤さんは検温に来てくれていた。

気が付けば、外は暗くなりかけていた。

「春斗先生、夕食ですよ。実緒ちゃん寝ちゃってるので、起きたらぜりーあげてください。」

「ああ。ありがとう。」

食事を受け取り、先に食べることにした。

あっという間に食べ終わると、再びPCへと目を向けた。

・・・・・・・・・・・・・・・。

どれぐらい時間がたったのだろう。

「・・・ゴホ・・・ゴホ・・。」

「実緒?目が覚めたのか?」

様子をみにベッドへいくと・・・。

「春兄・・・息・・苦しい・・。」

「実緒、しっかりしろ!今楽にしてやる!!」

枕元にあるナースコールを押す。

まだ居てくれればいいが・・・・・・。

「はい。実緒ちゃんどうしたの?」

よし!!繋がった。

「俺だ!!モニターと酸素を!!」

佐藤さんは直ぐに準備をしてきた。

「検温、採血、それから、原先生に連絡を!!」

原先生が気にしていたのは、このことだったのか?!

素早くモニターと、酸素のチューブを装着する。

原先生は、まだ院内に残っていたらしく直ぐに駆けつけてきた。

「やはり、出たか!!」

「先生。体温40度超えてます!!」

「実緒!!実緒!!・・・・。」

「春兄・・・・。春・・・・・。」

「やばいな・・。春斗先生、挿管しましょう!!」

「解熱剤の投与を・・・。それから、この薬品を持ってきて!!」

メモ用紙に、走り書きするとナースに鍵と一緒に渡す。

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「先生!!これですね。それから、検査の結果です。」

原先生は、それを受け取ると確認して、点滴につなぎ、時計を見ながら落とす速さの調整をした。」

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