もう絶対に君を離さない！！
春斗の告白
私は、まだ思い出せていない記憶についていつも考えるようになっていた。

それと同時に、今までは気が付かなかったいろいろな疑問点にぶつかっていた。

変わった事と言えば、原先生が毎朝回診に来ていたのに、今は春兄に診察してもらってることだ。

部屋から出ることもなく、全てがここだけで済んでしまう。

千夏ちゃんと泉ちゃん、原先生、白石先生、春兄・・・。

ほかの人とは、会うことがない。

ご飯を食べる時も、夜寝る時も、春兄と一緒。

どうしてなんだろう・・・・。

ずっとそばにいるって約束したはずなのに、和也はどうしてアメリカに行ってしまったのだろう。

私は、とても大事な記憶があったはずなのに思い出せない・・・。

白石先生は、私が意識をなくした時以来ここへは一度も来ていない。

早く本当の自分に戻りたいのにな・・・・。

いつになったら、退院できるのかな・・・。

< 61 / 90 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop