もう絶対に君を離さない!!
どれくらいの間そうしていたのだろう・・・・。

実緒は顔を上げて「春兄は私の事どう思ってるの?」と聞いてきた。

「俺は・・・初めて会った時に、なんて可愛い子なんだろうって思った。」

「実緒の両親が亡くなって一緒にいられるようになって、凄く嬉しかった。」

「病気ですぐ入院して、点滴や注射をされてるのを見て、俺が治してやりたいって思った」

「だから、一生懸命に勉強して医者になろうと頑張ったよ。」

「初めは妹みたいだと思っていたのが、いつの間にか好きに変わっていた。」

「実緒のことが好きで好きでたまらなくなってた。」

「いつも、和也と二人で楽しそうにしているのを見て、嫉妬もした。」

「でも、12歳も年上の俺は好きだと伝える勇気がなかったんだ。」

「それで、決意した。実緒と和也の恋を兄として応援しようと・・・。」

「和也も、実緒のことが好きなのは判っていたからね。」

「だが、それは無理だったようだ。」

「どうしても、君のことを諦めることができそうになによ。」

「もう実緒を手放すことができない。大好きだよ。」

「俺と結婚してほしい!!」

そこまで言うと、実緒をもう一度抱きしめた。
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