もう絶対に君を離さない!!
実緒は、ハガキを突きつけて叫んだ!!

「和也がアメリカにいるなんて嘘なんでついてたの?」

「どうして、死んじゃったの?」

「このハガキをくれた人は誰なの?」

「どんなに思い出そうとしても、出来ないのよ!!いつも頭が痛くなって・・。」

「酷いよ・・。みんなして騙していたなんて!!」

実緒は、あたまを抱えながらその場にうずくまった。

そして、うあーーー!!と泣き叫びながら、自分の頭をおもいっきり殴りだした。

額からは一筋の血が流れだした。

流石に危険と感じた俺と原先生は、実緒を止めに入った。

両腕を掴み、手を止めるとそのまま抱きしめた。

「やめてー!!放してえーー!!」

どんなに抵抗しても、男二人に敵うはずかない。

「実緒ちゃん。ごめんね。お薬使うね。」

原先生は、素早く鎮静剤の注射を打つ。

実緒の激しい叫び声はやみ、体から力が抜けていった。

「ストレッチャーとCTの準備をお願いします。」

「春斗先生、そのまま実緒ちゃんを抱いていてあげてくださいね。僕が止血します」

原先生は指示を出し、処置を始めた。
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