もう絶対に君を離さない!!
「ん・・・。ここ・・・どこ?」

「気が付いたかい。実緒、俺が分かる?」

重い瞼をゆっくり開けると、ぼんやりと誰かが心配そうに見ている。

「春兄・・・。私・・・。」

「うん。過呼吸の発作をおこして倒れたんだよ。」

「そういえば、さきちゃんはどうしてるの?!私のせいで!!私が!!うっ・・ハア・・」

「まただ!!実緒、落ち着いて!ゆっくり・・・。そう深呼吸して・・よし!いい子だ」

春兄は、ずっと背中をさすってくれていた。呼吸が楽になってきた。

「点滴に安定剤を追加したからね。眠くなってきただろう?眠るまでそばにいるから・・」

そして、深い深い眠りに落ちていった。

「兄さん、実緒は?」

「うん。とりあえずは安定剤で眠らせたよ」

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