もう絶対に君を離さない!!
実緒のCTの結果異常もなく、出血していた部分も縫わなくてもふさがりそうだ。

傷にならなくて良かったな・・。頭にまかれた包帯が痛々しそうだ。

「春斗先生、お疲れでしょう。少しおやすみになったらどうですか?」

原先生が心配してくれたのだが・・・。実緒が目を覚ました時に何をするのかわからないし、

なによりも、そばを離れたくなかった。

「大丈夫ですよ、点滴に睡眠薬を追加したので、当分は目を覚ましませんよ。」

俺は少し横になることにした。

そういえば、オペして患者さんの様態を見て、この騒ぎだったからな・・・。

実緒の手を握り締めながら、その暖かさを感じながら眠りに就いた。
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