もう絶対に君を離さない!!
春斗と実緒
父さんは、部屋を出て行こうとした。

その時、思いついたように・・・。

「そうそう。以前実緒ちゃんに引っ越すように頼んだマンションなんだが・・・。」

「あれは、君が家族で住んでいたところなんだよ。」

「いつか、君にと思ってね。ずっと管理してきたんだ。退院できたら、春斗と住んでくれないか。?」

「和也との結婚の話が出たときは、敷地内に家を建てようと言っていたから、話せなくてね。」

そういうと、部屋を出て行った。

俺たちは、また顔を見合わせていた。

突然やってきた父さんの話は、あまりにも衝撃的なものだった。

実緒も不安そうな顔をしている。

今夜は眠れそうにないな・・・・。
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