もう絶対に君を離さない!!
俺は、宮川さんに実緒を預けると原先生に相談をしに行った。

ちょうど、ナースコールがなり原先生を待っていると、

いきなり、キーンと耳鳴りがした。

「兄さん、実緒が・・・・。早く・・・助け・・・・。」

あれは、和也の声だ!!間違いない!!

実緒に何かあったのか?!

そこへ、原先生が戻ってきたと思ったら、

血相をかえた宮川さんが、走ってきた。

実緒はどうしたんだ?!

俺は慌ててうさちゃんルームに戻ると、車椅子だけが残っていて実緒がいない。

あんな体で、どこへ行ったんだ!!

「春斗先生、ごめんなさい。私・・実緒ちゃんに酷い事を言ってしまったんです。」

「そしたら、急に立ち上がって、どこかへ・・・。」

「止めたんですが、何も聞こえてないような感じでフラフラしながら・・・・。」

「直ぐに探したんですけど、見つからなくて・・・。」

「何かあったらどうしましょう。私のせいだわ!!」

宮川さんは、その場に泣き崩れた。

「とにかく、探しましょう。そんなに遠くまで行けるほどの体力はないはずです。」

原先生はそう言うと、俺は頷いた。

和也教えてくれ、実緒はどこにいるんだ!!

すると、また耳鳴りがして微かに

「れ・・・い・・・・あ・・・ん・・・・」

霊安室か?!ありがとう和也!!

俺は、急いでむかった。
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