紅葉
後日…………
「百合ちゃん、映画に行かない?」
あんなに苦労して言えなかった言葉をするなりと言った。
百合ちゃんは、少し考えた後、「良いよ」と笑ってくれた。
一人、学校の屋上でガラス細工を見つめる。
自分で作った……紅葉のガラス細工。
「お前の為に作ったんだぜ…」
太陽に向かい俺は微笑んだ。
紅葉、俺は進めたよ?
お前が背中を押してくれたから……………
お前が笑っていてくれたから………………
お前が…………………
愛してくれたから………………
俺も、お前に恋してたかもしれない。
紅葉………………
ありがとう。
〔完〕