『不思議な運命』
Part❺
一週間程してあみは無事退院した。
その後何年かして、あみは
行きたかった大学にも行け
新しい友達も出来それなりに楽しく過ごしていた。
いつもと変わらぬ日常
何が起こるのか分からない世界
「あれ?」
「あみ?どうしたの?」
あの人、私知ってる、知ってるような気がする!
何だか懐かしいようなそんなもどかしい気持ちになる。
あの、キツネに似た雰囲気知ってる!
「あ、あの!」
「え?」
「わ、私!貴方の事、ずっと昔から知っているような、会った事あるような気がします!」
彼は私の顔をまじまじと見て
「あれ?」
驚いた顔をして
「偶然だね、僕も昔から知っているような気がするよ」
そう言って彼は笑った。
私は何故だが泣けてきて
でも、嬉しくて、今までにないくらい
最上級の絵顔で笑った。
end