影光 ーmoonlightー
気づかれるのが早かったのは
何故だろう。
私はいつも誰とも練習をしていないのに。
……そうだ。
今日はトロンボーンを教える日だ。
どうせ暇でしょ___
そう言われて頷いたら教えることになってしまったんだった。
辛い。
梶山くんもトロンボーンで、
そこに行ったらきっとバレる。
現に、修也と蛍にバレてしまった。
ちょっと気を抜いて
クラシックを聴いたのが間違いだった。
『夢叶ちゃん、耳聞こえないんじゃないの?』
『…え?』
『図星だよね。
なんで学指揮辞退したのか気になってたんだよ』
『俺とか、きーさんより実力あるのにさ』
知られてしまったので口止めを条件に
全てを教えた。
だから、行きたくもなかった。
何故だろう。
私はいつも誰とも練習をしていないのに。
……そうだ。
今日はトロンボーンを教える日だ。
どうせ暇でしょ___
そう言われて頷いたら教えることになってしまったんだった。
辛い。
梶山くんもトロンボーンで、
そこに行ったらきっとバレる。
現に、修也と蛍にバレてしまった。
ちょっと気を抜いて
クラシックを聴いたのが間違いだった。
『夢叶ちゃん、耳聞こえないんじゃないの?』
『…え?』
『図星だよね。
なんで学指揮辞退したのか気になってたんだよ』
『俺とか、きーさんより実力あるのにさ』
知られてしまったので口止めを条件に
全てを教えた。
だから、行きたくもなかった。