care~男嫌いな私とアイドルのあいつ~







「で?どうしたの?わざわざ学校に
 来るほど大変な用事があったんだろ?」









注文をしたご飯を食べながら
空が廉くんに問いかけた。






「あーそれなんだけど、ただ近くに
 来たから寄っただけなんだよね」





「え、なにそれw」






私と空で廉くんの報告に
構えてたのに、抜けた一言で
一気に力が抜けた。






「ごめんごめん。いやあ、あと
 空が好きになった人見てみたいと
 思ってさー」





空はあーそうゆうことね。と
頷きながら唐揚げを食べる。




私はなんだかテレて、メロンジュースを
ずっと飲んでた。









「だって空にちゃんと好きな人
 出来たの初めてじゃない?
 仕事してるときも、学校行きたいって
 ずっと喚いてたし。」




「え!?そうなの?」





見ると空は真っ赤になった顔を
手で隠してた。
 






「見たら美咲ちゃん可愛いから
 空も好きになるの分かるなって」





「お前は好きになっちゃ
 だめだからなー!」





「ははっわかってるよ。でも可愛い子って
 この仕事してると普通に共演したり
 するの。でもそれでも美咲ちゃんを
 選んだんだから、相当美咲ちゃんに
 魅力があるんだろうね」








廉くんは私を見て微笑んできた。





この言葉はきっと空が芸能人だからって
自分に自信無くさないでって伝えて
くれたんだと思う。








「あ、そうそう。今度俺らライヴツアー
 やるから美咲ちゃん来てよ」




「ライヴツアー?」






廉くんは頷きながらチケットを
私に渡してきた。







「え!行ってもいいの!?」




私が弾んだ声でチケットを見つめてると
もちろんと廉くんが微笑む。








私はチケットをぎゅっと抱きしめた


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