care~男嫌いな私とアイドルのあいつ~
『空~昨日のライヴ行ったよ!!
超かっこよかった~~』
『ねえ今度カラオケで歌ってよ♡』
次の日、学校に行くと
空の机をたくさんの女子が取り囲んでた
何人だろう。
1 2 3 4 5…
「この様子じゃ、またファンが
増えたみたいねー!」
私が指で人数を数えていると
気づいたら横に麻央がいた。
「おはよう!ま、空かっこいいから
仕方ないんだけどねー」
私だってファンだし。
「ね、そういえば文化祭で
やってた占い知ってる??」
「あ、知ってる!!私、占って
もらったんだよ!」
あの占い、凄く怪しかったけど
凄く当たってた。
「いいなー!私、行くの忘れてたー!
でね、その占い師が特定されたの!
五組の黒澤 咲良だって!!」
クロサワ サクラ
黒澤 咲良。
「だれそれ?」
「知らないの?めっちゃミステリアスで
黒澤 咲良って名前も偽名じゃない?
って噂流れてるらしいし」
「そうなの!?
私、ちょっと五組行ってくるねー」
「え?あ、うん。いってら」
黒澤 咲良が誰であれ、
あの日迷ってた私を救ってくれた人には
間違いないんだし、お礼言いに行かなきゃ