care~男嫌いな私とアイドルのあいつ~
入ったスタジオはcareのスタジオの隣。
私が入ると、さっきの女の人は
私を見て頷いた後、
撮影所に連れて行かれた
「おー!さすが坂上さん!
即興ですごい子連れてきたねー!
どこの事務所?」
そしたらカメラマンが私を見て驚き
女の人を褒めてる。
「実はさっきたまたま天使が
廊下歩いてるのを捕まえましてね、
でね、この子一般の子なんですよ!」
この女の人、坂上さんって言うんだ。
ってさっき自己紹介したのに
多分急いでて覚えてないな、お互い。
「君、何ちゃん?」
「美咲です」
「じゃあ美咲ちゃん!プリクラ撮る
みたいにポーズとってみて!!!」
ぷ、プリクラ!?
どんなポーズだっけ!
もうテキトーにポーズとっちゃおう。
こうゆうのは自然が大事なんだよね。
「お!いいねー!ほんとに初めて??
君、才能あるよー!」
なんてカメラマンは私を煽てながら
そして私は煽てられながら
たくさんのシャッターを浴びた。
なにこの仕事。
楽しいかも。
そうノリノリになってきたところで
「じゃあ蝶野くんも入ろうかー!」
…蝶野??
『近づかないほうがいいよ。』
そうさっき柊くんたちに注意された
ばかりなのに、隣には空のライバルが。
え。どうしよう。
でもそう悩んでる時には
私は笑ってた。
シャッター音が鳴ると
反射的に体が動いてしまう。
しかも相手がいるとポーズも
とりやすかった。