care~男嫌いな私とアイドルのあいつ~






「君ってさ、最近入ったモデルだよね?
 大丈夫??」






連れてこられた 



って言っても撮影場所から
少しだけ離れた場所だけど。







「ごめんなさい。
 私、昔から男の人苦手で…」






めんどくさいって思われるかな? 




こうゆう世界じゃこんな悩み
通じないよね。






もう一緒に仕事したくないって
怒られちゃうのかな。









でも三船 優くんは
ふふっと安心したように笑った。






「なんだ。俺のこと嫌いなのかと
 思っちゃった…」





「あ!別にそんなことは!!」





たしかに男の人は苦手だけど
個人一人一人って訳じゃなくて








「だって近寄ったり手触っただけで
 明らかに表情固くなってんだもん
 
 でも辛いよな。そうゆう悩み。」






わ、わかってくれた





「は、はい。でもこれでも克服できた
 方なんです。前は話しかけられるだけで
 鳥肌たっちゃって…」





「そうなんだ。。嫌だなって思った事は
 すぐ言ってね?あと、俺のこと
 優でいいよ。俺、美咲って呼んでもい?
 それも無理なかんじかな?」






「わかりました。すぐ言います。
 いやいや!じゃあ優で…」 








良かった。


優しい人に会えて。







「あとタメ口もやめよ?
 俺ら多分そんな歳変わんないし
 あんま上下関係とか気にしないから」





「うん。ありがとう。
 撮影もどろっか」








ちゃんと寄り添ってくれる人がいる。





それってとっても恵まれてることだよね












 
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