care~男嫌いな私とアイドルのあいつ~
「屋上なんて久しぶりだね!」
「ほんとそれ。で?
最近仕事どうなの??」
空とのお昼ご飯。
いつもは楽屋のお弁当を
1人で食べたりしてるけど
今日は大好きな人と食べれる。
「順調だよ。ドラマも雑誌も。
空は映画とNewアルバムだよね」
仕事は驚くほど順調で、
最近では休日の朝の番組の
レギュラーも勤めている。
「良かった。
うん、映画はね俺の好きな推理系の
小説の実写化だから、すげー楽しみ。
で、アルバム出すからツアーも
決定したんだー!」
「すごいじゃん!!映画観たいな!
あれだよね、?Xの迷宮ってやつ!
私も読んだことあるよー!
主人公のヒロミは探偵であり
ながら実は有名な殺人鬼ってやつ」
「そう!!そのヒロミ役やる」
「え!!すごい!でもたしかに
空、ヒロミってカンジする!!
え、でもXの迷宮って…」
たしか…タッキーも主人公の
仲間のユウスケとして出演するんじゃ…
「あ、もしかして知ってた?」
「うん、、。」
事務所は2人が仲良くないの
知ってるくせに何で2人を仲間として
出演させるの?
業界でも2人の仲の悪さは
知れ渡ってるくらい有名なのに。。
「多分、それを売りにするんだと思う。
俺はそんなに気にしてないけどな。
なんか言ってた?あいつ」
「ううん、特に何も。
好きな小説の映画の出演が決まった
って喜んでただけ…」
あれ?空もこの小説好きで
タッキーも好きなら…
2人は結構気が合うんじゃ、、
「やっぱあいつも喜んでたか…」
空はそう言いながら
どこかを見て薄く笑った。
あいつも…??
どうゆうこと?
まるで空はタッキーがこの小説を
好きなのを知ってたみたい…