care~男嫌いな私とアイドルのあいつ~
私はマネージャー雪ちゃんが
運転する車の中、
大好きな人に電話をかけた。
「あ、もしもし空?」
「うん、仕事お疲れ! どうかした?」
「空もお疲れ!ねえ今どこ?」
「仕事終わって久しぶりに
家にいるよー」
「今なら行ってもいー?」
「え!来てくれんの?!
おっけー!美咲のマネって
坂下さんだよね?彼女なら
俺の家知ってるから!じゃあな!」
空との通話を終えウキウキしながら
運転している雪ちゃんに近づいた。
あ。雪ちゃんとはマネージャーの坂下さんの下の名前!
坂下 雪菜だから雪ちゃん!
私をあの日スカウトしてくれた人だよ!
「ねえ。空の家でお願いしますー!」
「もう美咲ったら、あなたこの前
蝶野 瀧との熱愛報道が流れたばかり
なのに次に瀧川 麗都となると
ファンからの目が痛いわよ。
うちの2トップアイドル2人共と
熱愛になるなんて…」
「タッキーとはただの友達だしー
私は空しかいないもーん!
ね!お願い!絶対見つからない
ようにするから!」
「んもう!今回だけよ!?」
「だから雪ちゃんだいすきー!」
雪ちゃんはスピードをあげた。