care~男嫌いな私とアイドルのあいつ~
今日も同級生の男子に呼び出された。
「美咲ちゃん、お、俺と
つきあってください!!」
私に告白してくる男は決まって皆
顔を真っ赤に染めて同じ台詞を吐く。
これで何回目??
「ごめんけど私、男の人が大嫌いなの。
もう二度と話しかけてこないで」
この人はそんな男たちの中でも最低。
話した事も目も合わしたことも
初めてなのに馴れ馴れしく私の名前を
汚い声で呼ぶ。
男子はさっきの赤い顔を
さらに真っ赤に染めて肩を震わした。
「なんだよ!!お前何様??こんなに勇気
出して告白したのに!!」
「は??」
何こいつ。逆ギレ?
いやいやキレたいのこっちだから!!!
「美咲ちゃんの事大好きなのに…!!」
「うるさい!!喋らないで!!…きゃ!!」
男は私に突然襲いかかってきた。
汗の匂い、はあはあと漏らす息づかい
強くて強引な腕の力。
すべてが何よりも嫌い。
「…やっ」
やだやだやだ!!近い!!無理!!誰かー…