care~男嫌いな私とアイドルのあいつ~
「離してって言ってるでしょ?!
もう私にとってあんたは他の男と
変わらない最低な男なんだから」
私の瞳からは涙が零れ
空の腕の上に落ちた。
空はその涙を見つめて口を開く。
「最初は美咲の事、面白い女と
思って近づいた。でも思った以上に
美咲スッゴく純粋で途中から俺
絶対美咲の事守るって心の中で決めてた
…なのに、今俺が最低なせいで
美咲を傷つけてる」
これがほんとうなのか。
私は少し疑って、でも信じたい気持ちも
確かにまだあって、じっと空を見つめてた
「もう俺の事、信じれないんだったら
今すぐ逃げていいよ。」
空が私から腕を離し、
切ない表情で見つめてくる。
信じたら信じた分だけ
裏切られた時の反動が大きくて
もうあんな思いしたくない。
そう思ってたのに。
そんな表情されたら…
「…ラストチャンスだから。」
信じてしまうに決まってるじゃない。