care~男嫌いな私とアイドルのあいつ~

 
「もしもし?」




『あ、美咲?良かったー
 番号変わってなくて!』






…ズクン。




ズクンズクンズクンズクンズクン




私は返事を返せずにその場で
足が震え、ガクンとしゃがみこんだ。


「ちょっ…美咲?!」




『俺だよ。春だよ。元気にしてる?
 最近美咲に会いたくなっちゃってさ』





彼の声に私の過去の記憶が一瞬にして
蘇った。


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