care~男嫌いな私とアイドルのあいつ~



しばらく2人で睨みあってて
私が下を向いてると突然腕を
引っ張られた。




「美咲は昔から俺のものだよ」




引っ張ってきたのは春。

春は私の頭を春の胸におしつけてくる。




「自分のものだからって、やりたい放題
 してもいいわけ?」




空は春を見下ろしながら聞いたことない
冷たい口調を吐いた。




私は春の腕の中でもごもごと動く。
そんな私を春が腕で押さえる。



「何してもいいに決まってんだろ。
 …ってあれ?お前どっかで…



 あー!!careの瀧川 麗堵じゃん!!」




春は空がアイドルって事に気づき、
少し興奮気味で空を指差した。


そして私の頭を撫で回し



「美咲やるじゃん。
 アイドルひっかけるなんて」



って言い放つ。




私は乱れた髪を直しながら
空をチラッと見上げた。




…こんな空の顔初めて見た。

マジでキレちゃう五秒前ってかんじ。。


やばい。空がキレちゃう前に私が
なんとかしないと。




私は春の腕をほどいた。


「春、離して。
 私はあんたのものじゃない。
 あんたのせいで私ずっと苦しんできた。
 もう春に関わりたくないの。
 お願いだから、もう会いに来ないで」




私の言葉に春は目を見開き、
拳を振り上げた。




やばい…殴られる…!!
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