care~男嫌いな私とアイドルのあいつ~
明日




「遅くなってごめん」





しゃがんでうずくまる私を
空は背中を撫でながら囁いた。





「ううん。空は何も悪くない。
 来てくれて本当にありがとう」



私は空に心配かけないように
笑顔を見せる。





でも体が痛くて上手く笑えなかった。





「なんで美咲がここまで
 やられなきゃなんないの」




空は私の血がついた唇を袖で拭いてくれる 



空の手は震えていた。




「とりあえずベッド行こっか」







< 53 / 157 >

この作品をシェア

pagetop