care~男嫌いな私とアイドルのあいつ~
私と彼は、ひと気の無い靴箱に来た。
『僕、美咲ちゃんの事好きです!!
つきあってください!!』
「ごめんけど、無理」
『わかってます…』
彼は分かってると言いながらも
しょんぼりと肩を縮めた。
「もういい??」
今はひとりになりたいの。
『あ、あの余計なお世話かも
しれませんが…』
「なによ」
彼は少し戸惑うけど意を決したように
口を開いた。
「僕、華宮くんと美咲ちゃん
凄くお似合いだと思います!!」
突然の言葉に私はポカーンとなる
「あなた言ってる事めちゃくちゃよ??
さっき私に告白してきたのに
次はお似合いって…」
「わかってます…でも華宮くんと美咲ちゃん
ほんとお似合いで…つい…」
なにこの男。。変なの。
「お似合いじゃないわ。まったく」
あの人は普通の女の人と
一緒になる方がお似合いなの。