care~男嫌いな私とアイドルのあいつ~
空と両思いになったなんて夢みたいで。
私はまだ空の腕の中で瞳を閉じていた。
チャイムなんて鳴っても私たちは
教室に帰ろうとはしないで
ただお互い廊下の隅で抱き合ってた。
瞳を開けると空と目が合って
空の頬にキスをおとす。
空は色気むんむんで
私のおでこにキスをした。
そんなキスのしあいこを
何度も繰り返して2人で微笑みあう。
「空」
私が空の名前を呼び、
「美咲」
空も私の名前を呼ぶ。
幸せすぎて溶けてしまいそうで
私は空の首に腕を回して深いキスをした。
廊下に口内の音が響いて
脳内が壊れながら溶けていく。
「んっ…美咲っ」
私は空から唇を離した。
「なに?」
空は乱れた制服を直しながら
申し訳なさそうに俯く。
「俺、一応芸能人だから、
美咲とは大胆に会えないかもしれない。
それでもいいなら
俺とつきあってください。」
こんな幸せ二度とこないかもしれない。
「はい///」