care~男嫌いな私とアイドルのあいつ~






『美咲ちゃんおつかれー!!
 はい、これ下の階の無料券あげる!
 1時間休憩しておいでー♪♪』







やっと解放された私は渡された無料券を
握りしめ一人ここの下の階でやってる
お化け屋敷や占いフロアにやってきた。






独りでこんなとこにいても
楽しくないよ。。





麻央は裏方で忙しいし、






空は他校や一般からやってきたファンを
片付けるのに忙しそうだった。





さすがアイドル…




私とは桁が違いすぎる。。




なんと客が空と喋れる時間は
たったの一分。





そのために朝早くからここの学校の門で
待ちかまえてた熱狂的ファンは少なくない




まあ当たり前か。


一分といえども、あのcareの顔でもある
空と1対1でお喋りできるもんね。。





その客と休憩も無しに喋れる空は
ほんと凄い。さすがプロだわ。








「あーあ。一緒に文化祭
 まわりたかったなあー」




ボソッと呟きながら、意味もなく
歩いていると突然腕を引っ張られた。






「な、なに!?」




『こんにちはー!突然すみません!
 ってあの暁 美咲さんですよね!!?
 可愛いって有名ですよ!!
 どうですかー?ここの占い
 超本格的なんで寄ってって下さい!!」





なにかと思えば怪しい黒いマントに
身を包んだ女の子が占いへと勧誘してきた






見るからに怪しげだけど、



ま、暇だし、、占ってもらおっと。









私はコクリと頷くとそのまま
占いをしてる教室にずるずると
連れて行かれた。







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