care~男嫌いな私とアイドルのあいつ~
譲れないもの 空side
「遠いとこから、わざわざありがと!
また来てね!!」
一旦五分間の休憩。
「…はあ。」
ライヴより結構こっちの方が
疲れるんだよなー。。
俺がソファーの上でリラックスしてると
黒いカーテンがサーッと開いた。
「やあやあ空くん、おつかれー!!
はい、ジンジャエール!」
「あ、優馬。ありがと」
俺は優馬が持ってきてくれた
ジンジャエールを一口飲んだ。
「あ、そういえばお前の
お気に入りの美咲ちゃんさー」
「なに?お前も好きになったわけ?」
前から俺が美咲と仲良いからって
『俺の事も今度紹介して』って
頼んでくる奴がいる。
ま、もちろん全部断ってるけど。
「ちげーよwま、可愛いけど♡
あのさ、美咲ちゃんさっき慶を
指名してきたの!そしたらその後
慶が美咲ちゃん連れてホスト抜け出し
しちゃってー…」
「は??」
なんで、美咲が慶を指名してんの?
「それどうゆうことだよ?」
「いや俺にも分かんないけど
なんか2人で文化祭まわるって
雰囲気だったよ」
は?なんで?
俺が忙しいから??
俺が忙しいから
慶と一緒に文化祭まわんの?
「ごめん、優馬。俺、この後の
ホストパス!!!」
「は!!?ちょ、空!!!!?」
俺は優馬が背後から叫んできたのも
無視して急いで教室から出た。