care~男嫌いな私とアイドルのあいつ~
ガラスの靴と王子様
「唐揚げ一個もーらい♪」
「あ、俺の唐揚げ…」
久しぶりに慶くんと話した私は
喉のつっかえが無くなったみたいに
晴れ晴れしい気分になってた。
色とりどりの風船、賑やかな屋台、
可愛く動くゆるキャラたち。
…ほんとは空と回りたかったな。
なーんて。
空は本当に忙しそうだった。
空待ちのお客さんは
凄い列で廊下や階段の踊り場、
玄関まで並んでた。
そんな空に我が儘言えないよね。
でも慶くんと文化祭まわっちゃって
ごめんなさい。