アイドルに恋をして
「2回くらいは呼んだよ?でも、真剣に雑誌読んでたみたいだから」


「あぁ、すみません…」


どんだけ真剣に読んでたんだろう、私。



さやかさんは持ってきたお弁当を広げて、食べ始める。


「さやかさんって、いつもお弁当つくってるんですか?」

そこには、色とりどりのバランスの取れたお弁当が。


わぁ、卵焼きとか美味しそう!

「いつもってわけじゃないけどねー。基本は作るようにはしてるよ。節約の為にね」


節約…凄い。


お弁当なんて、久しく作ってないなぁ。

朝、苦手だしなぁ。


「美咲、自炊してるんでしょ?だったら、お弁当も簡単だよ。夜残ったやつ入れればいいんだから!」

そう言って、「はい、あげる」と卵焼きを私にくれた。


「ありがとうございます!」


もらった卵焼きを食べる。

あっ、美味しい…この卵焼き。


「自炊っていっても、簡単なものしか作れないですよ。レパートリーに困ったらカレーなんで」





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