アイドルに恋をして
「あはははっ!」


部屋中に響き渡る、彼の笑い声。


「面白いな、美咲の先輩!」


そう言いながら手をバンバン机に叩く。


笑すぎだし。


「んで、美咲は何て答えたんだよ」


今度はニヤニヤしながら私の顔を見てくる。


…絶対に面白がってる。



「…別に。持って帰ります。って言っといたけど」



「へー。持って帰って来てくれるんだ…」


「言われたらね!って、何処触ってんの⁈」


いつの間にか隣にいた彼の手が私の太ももを触り出す。


「えー、だってそんな話するから、誘ってんのかと思って」


いやいや、誘ってないから!

何処に誘う要素があった?




「疲れてるんでしょ?お風呂入ってきたら?
私も、もう帰るし…」


相変わらず、太ももを触るのをやめない彼。

「何で帰るの?泊まっていけばいいじゃん」


「でも、明日夜勤だし…」


「尚更、朝ゆっくりできるじゃん。泊まってけよ…」

耳元で話す彼。


「う〜。ちゃんと、手加減してくれる⁈」

「…さぁ?美咲次第かな」


「変態!」



「知ってる。でも、好きでしょ?変態な俺も」



「…世間が知ったら、驚くよ」


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