君をうつす瞳
今年の春。今まで話したこともなかったあなたと私は同じクラスになった。
初めての智くんと同じ教室で授業を受けるという嬉しさと、動揺が少しあった。
一時間目のホームルーム。筆箱を廊下のロッカーに忘れたと気づいた私はすぐに先生に言った。
『すみません。ロッカーに筆箱を忘れて来てしまいました。』
『しかたない…。取ってこい。次からは気を付けるんだぞ。』
『はぁい。』
少し強く言う先生に気の抜ける返事をした私は廊下に出て、バックから筆箱を取り出した。
そしてそのまま教室にもどり席に座った。
………………あれ?
筆箱、持ってこなかったっけ?
バックから取り出して持ってきたはずの筆箱がない。
ううん。違う。バックから取り出しただけだったんだ。
バックから取り出すところまでは良いとして肝心な筆箱をロッカーにおいてきてしまったんだ。
私はもう一度先生に言った。
『すみません。筆箱を持ってくるのを忘れてしまいました。』
先生はギョットした顔で
『なに?!さっき行ってきたのではないのか?!』
と、私に勢いよく立ちながらわたしに聞いてきた。
『はい。取りに行って、忘れてきました。』
私の言葉に先生は腰を抜かしたように椅子に腰を掛け
『もう分かった。行ってきなさい…。』
と力が抜けた声で言った。
クラスのみんなはもちろん笑っていた。
その中に、聖くんもいたのだ。
このとき、私の目標は決まった。
私は一年生の頃から聖くんが好きだった。
聖くんはカッコよくて、頭も良い。おまけに運動神経も良く優しい。そんな智くんは学校で凄く有名で、私とは釣り合わないと諦めていた。
おまけに智くんにはキレイな彼女さんがいて、彼女さんは・・・。
彼女さんは。モデルだ。
ーどうして私は恋をしている人に恋をしてしまったんだろうー
初めての智くんと同じ教室で授業を受けるという嬉しさと、動揺が少しあった。
一時間目のホームルーム。筆箱を廊下のロッカーに忘れたと気づいた私はすぐに先生に言った。
『すみません。ロッカーに筆箱を忘れて来てしまいました。』
『しかたない…。取ってこい。次からは気を付けるんだぞ。』
『はぁい。』
少し強く言う先生に気の抜ける返事をした私は廊下に出て、バックから筆箱を取り出した。
そしてそのまま教室にもどり席に座った。
………………あれ?
筆箱、持ってこなかったっけ?
バックから取り出して持ってきたはずの筆箱がない。
ううん。違う。バックから取り出しただけだったんだ。
バックから取り出すところまでは良いとして肝心な筆箱をロッカーにおいてきてしまったんだ。
私はもう一度先生に言った。
『すみません。筆箱を持ってくるのを忘れてしまいました。』
先生はギョットした顔で
『なに?!さっき行ってきたのではないのか?!』
と、私に勢いよく立ちながらわたしに聞いてきた。
『はい。取りに行って、忘れてきました。』
私の言葉に先生は腰を抜かしたように椅子に腰を掛け
『もう分かった。行ってきなさい…。』
と力が抜けた声で言った。
クラスのみんなはもちろん笑っていた。
その中に、聖くんもいたのだ。
このとき、私の目標は決まった。
私は一年生の頃から聖くんが好きだった。
聖くんはカッコよくて、頭も良い。おまけに運動神経も良く優しい。そんな智くんは学校で凄く有名で、私とは釣り合わないと諦めていた。
おまけに智くんにはキレイな彼女さんがいて、彼女さんは・・・。
彼女さんは。モデルだ。
ーどうして私は恋をしている人に恋をしてしまったんだろうー