feelings~狼くんのお姫様~
「そうか…」

あまり興味なさそうにソファーにすわる

金の狼のピアス

意識がなくなる前にみたものと同じだった

この人だったのか


「えっと、俺たちは別に
 怪しいものじゃなくて、

「狼牙でしょ?」

「知ってるんだ?」

「まあ、それなりに有名だしね」

まさかまた会うとは思わなかったけど

それに助けられるなんて…


「じゃあ、帰る!」

さっさと帰ろう

もうこれ以上関わりたくない

「まって、送るよ」

「べつにいい
 ひとりで大丈夫だし」

ほんとにこれ以上なにかされても迷惑だ

「大丈夫じゃなかったじゃん」

「そうだぞ!おくられとけ!」

別に助けてけれなんて頼んでない…

「助けてくれなくてよかったのに」

どうせ、何も変わらない

助けてもらったって帰ったら元通りなんだから

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