feelings~狼くんのお姫様~
家についた

降りると同時に凌也は目を開ける

「本当に大丈夫だったのに
 いっとくけど恩をかえせとか言われても
 何ももってないし
 あげられないから」

私は一定の口調で話す

あとで、見返りを求められたら本当に面倒だ

私はねっから男を信用できないらしい

「別に何も求めてねぇよ」

凌也はこっちをみずに言う

ほんと無関心なんだなぁ

じゃあ、なんで助けてくれたんだろ

わかんない人だ


「けど、まぁ…ありがとう…」

うわ、なんか恥ずかしい

いつぶりだろうお礼をいったのは

顔をみられたくなくて

そのまま私はその場から去った


このとき

「フッ…礼、言えたのかよ」

凌也がそう言って笑っていたなんて

わたしは知らない
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