feelings~狼くんのお姫様~
いつも見るのが嫌だったこのあざが

凌也が変なこと言うから

誇らしいものに思えてしまうじゃないか

自分が嫌いなのに

自分がこの傷ついた体が愛おしくなって

しまった

「凌也って、やっぱり変な人だよ」

また泣きそうになるのを我慢して

笑ってみせる

私のまわりには私を泣かせるやつばっかりだなぁ

目がはれあがっちゃうよ

「なんでだよっ」

凌也も笑ってくれる

私は凌也の笑顔がちゃんと私に向けられていることが嬉しくて

気づいたんだ



ああ、私、凌也が好きだ
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