暴走族に愛された不登校女子。
まさか、だけど。
直樹まで?
期待させておいて、裏切るってコト…?
嘘、だよね?
「ごめん…、お前とは離れなきゃなんねぇから」
「何で…」
「とにかく今は言えない。だからお前は待ってろ。俺が必ず迎えに行くから」
あたしは不安でいっぱいになった。
結局は1人になりたくなかっただけ、だったの…?
家に帰れば、お母さんの世話をしなきゃいけない。
学校もろくに行けなくて、バイトを探して。
それで1日働いて、料理して。
あたし、気楽だったのだ。
直樹のところが。
馬鹿じゃん…。
そんなの、誰だって嫌になるに決まってるよね…。