暴走族に愛された不登校女子。
そんな話をしていると、嵐さんがこっちにやってきた。
その表情は凄く苦しそうだ。
「…やべェ」
「嵐、何だよ。また?」
「あーぁ…、嵐は弱いねぇ」
2人の言っている意味が分からない。
「嵐さんがどうしたの…?」
「それがさー…」
もしかして、
嵐さんが喧嘩に負けちゃったとか??
それとも、
何か悪いことが…?
「腹、壊したんだな?」
直樹がそう言ったため、あたしはつい「っへ?」と驚いた声を出してしまった。
「そうなんだよ……」
「やっぱ…、その体系でお腹弱いとか変な奴だよね」
智さんもそう笑うから、変なことを考えてしまった自分に呆れた。