暴走族に愛された不登校女子。








-直樹-





「お前は利用されて、俺に近づいたのか?」



「…初めはそうでしたね」



「何で俺にバレたら、ヤバイんだろうな」


「…貴方がとても強いと、兄貴も耳にしていました。


それに嵐さんと仲がいいんでしょう?」


「まぁな」




柏のことが少しだけ理解できた。


可哀想なヤツ。



そう思う反面、悔しくないのか。



なんて、思ってしまう。






「…今日、彼女と兄貴は学校に来ています。


貴方のお友達と彼女は付き合っていたみたいですね。





それを聞いたときに俺は、正直兄貴から奪って、よりを戻して欲しいと願いました」



< 236 / 304 >

この作品をシェア

pagetop