暴走族に愛された不登校女子。







智が何度も豹也に殴られて、這いつくばってんの見てるのに。



俺は何も出来ないっていうのか?






そんなの俺は嫌だっ…。






気づいたら、俺は智を庇っていた。





「直樹っ…!」




地面に俺は力なく横たわった。


吹っ飛ばされたときに打ち所が悪かったのか、くらりと眩暈がする。





何て俺はよぇーんだよ…。



「直樹…しっかりしろよ? なぁ…」



「お前は昔…俺を庇ったよな?」





ふと思い出して呟くと、智の瞳から涙が溢れた。




「庇ったよ…、ダチだからだろ?」



< 262 / 304 >

この作品をシェア

pagetop