暴走族に愛された不登校女子。
智が何度も豹也に殴られて、這いつくばってんの見てるのに。
俺は何も出来ないっていうのか?
そんなの俺は嫌だっ…。
気づいたら、俺は智を庇っていた。
「直樹っ…!」
地面に俺は力なく横たわった。
吹っ飛ばされたときに打ち所が悪かったのか、くらりと眩暈がする。
何て俺はよぇーんだよ…。
「直樹…しっかりしろよ? なぁ…」
「お前は昔…俺を庇ったよな?」
ふと思い出して呟くと、智の瞳から涙が溢れた。
「庇ったよ…、ダチだからだろ?」