暴走族に愛された不登校女子。
* Story 2 *
朝を迎えると、
隣に直樹がいて夢じゃないと分かる。
土日があっという間に過ぎて、月曜日を迎えた。
直樹と過ごして何度目かの朝。
一人だった頃よりも、今。
とても生き生きとしている。
朝ごはんを作り終えて、家に飾ってあるカレンダーを見つめた。
(直樹の誕生日っていつなんだろう…)
すると肩に重みを感じた。
「直樹、起きたんだ?」
「今…な」
肩に頭を預けている直樹が、何だか可愛く見える。
「カレンダー見てどうしたんだよ」
「ん?」
「アイツのことで?」
「アイツ…? あぁ。蒼太? 違うよ」
相変わらず、疑い深いんだな。
少しだけ頬が緩んで、直樹に向き直った。