暴走族に愛された不登校女子。
焦っているときに、学生が声をかけてきた。
(この制服…杏と同じ学校のヤツか?)
「てめぇは誰だ。俺は用があんだよ!」
「俺は、巧。そいつの隣の席なんですが、アイツ苛められてるんで何かあったのかと」
(杏が苛められてる…?? 正直信用できないけど、こいつもいたほうがよさそうだ)
俺はそう判断をして、事情を大雑把に説明した。
「…それはやばいですね」
アイツの顔色が変わって、俺もまた走り出した。
「…直樹、場所はどこなんだよ」
智が息1つ切らさずに、走りながら俺に聞いてきた。
俺は携帯を開いて確認をする。
「場所は、駅の裏にある路地裏だ」
駅の裏にある路地裏と言えば、不良のたまり場。
あーぁ。
俺がどんなヤツか知らないでメールしたなんて、本当にアホなヤツらだな。
泣いて許しを請う姿見んのすげぇー楽しみ。